タガルの、ある一週間 ― 3年後の未来想像
目を覚ますと、AIチームからの朝の日報がLINEに届いている。今日の予定、会いたい人、昨日の「できた」報告。コーヒーを淹れながら音読するのは、いつもの信念ボード。
午前はAI家庭教師のセッション。画面の向こうは65歳の元・和菓子屋の女将さん。先週「できなかった」音声入力が、今日はできた。「できたら、なんか楽しくなっちゃって」――その一言を、聞き逃さずに拾う。
「できた」の瞬間に立ち会うのが、僕の仕事のいちばん美味しいところ。朝ノウハウの1本を仕上げる。数年前から記事は「人がGoogleで探す」だけでなく「AIが回答の中で引用する」ようになった。ITが苦手な誰かがAIに聞くと、その答えの中に僕の記事が出てくる。
登壇するのは、2年前まで「パソコンが怖い」と言っていた元・受講生。タガル式の型――行動ゴール1行、確認の3問、「わかった」でなく「できた」――を使って、自分の言葉で教えている。
終わったあと、その人がぽつりと言う。「教えるのって、いちばん学べますね」。――僕が30年かかって気づいたことに、この人は2年で着いた。型を渡すとは、そういうこと。
✦ しるし:タガル式が、僕の手を離れて回りはじめた「高齢者向けAI講座を作りたいが、何から手をつければ…」。行政の担当者に、現場3年分の実測データを開いて見せる。50代以上・のべ数千人の「どこでつまずき、何があれば楽しくなるか」。
午後は完全オフ。83kgをキープした身体で、少し長めに歩く。歩きながら考えたことは、また明日の朝、喋ればいい。
✦ しるし:「誰も取り残さないAI化」の相談相手になった午前は執筆。「楽しく学んだ人のほうが、結局できるようになる」――3年分の確認3問・実行度データが、この一行を支えている。感覚で言い張らない。測ってから言う。それが僕の流儀になった。
土曜20時の勉強会は続いている。規模が大きくなっても、型は同じ。冒頭で行動ゴールを1行見せる。「今日みなさんは、○○ができるようになって帰ります」。
終了後、初参加の人からひとこと。「AIって、怖いものだと思ってました。……なんか、楽しかったです」。3年経っても、この一言のために続けている。
日曜は空けてある。何も生まない時間が、月曜の言葉を生むと知っているから。
この一週間に、特別な日はひとつもない。
誰かの「できない」が「できた」に変わり、
「苦手」だった人が「楽しい」と笑う。
それが日常になっていることが、理想が叶ったという証拠。
誰もが、自分の言葉で、自分の価値を語れる世界へ。
2026-08-02 未明 ウィザーモン想像/もちろん、違っても大丈夫。未来は現地で描き直せます。